自分の感情をコントロールする方法【結論: EQ を鍛えることです】
EQ って知ってますか?
突然ですが、こんな経験はありませんか?
「人に言われた悪口を思い出して、
時間が経ってもずっとイライラしている」
「テストでわからない問題が出て、
パニックになり、他の問題も分からなくなってしまう」
このような問題にアプローチできるのが、
EQという考え方です。
IQを知ってる人はいてもEQを知らない人は多いかもしれません。
EQとは「こころの知能指数」のことです。
EQは、目的達成に最適な思考や行動を導くために、
感情をコントロールし、利用する上での手助けになります。
EQの最も魅力的なところは、
訓練により伸ばすことができることです。
すでに、このEQ理論は評価されており、
Googleの研修でも取り入れています。
今回は、EQの基本的な部分を解説します。
目次
感情が生まれる仕組み
「感情をコントロールできるって本当かな?」
と懸念を持たれている方もいらっしゃると思うので
その根拠をご説明します。
イラッとしたり、パニックになる時は、
脳内の「扁桃体」というところが、
反応しています。
扁桃体とは
- 扁桃体は、緊急事態の時(例:怒られたり、焦っている時)思考を停止し、
すぐに戦ったり逃げたりするように体に命令するところ
扁桃体は主にネガティブな感情を生み出します。
しかし扁桃体が反応するのを抑える方法があります。
それは、感情を言語化することです。
感情の言語化とは何か?
感情の言語化とは、
自分は今、どんな物事にどんな感情を
持っているかを言葉にすることです。
言語化の一例
- 「道で100円を落としたのが悲しい」
- 「テストでいい点数が取れなくて悔しい」
「そんなことで?」と
思うかもしれませんが、
これがとても大事になります。
感情を言語化することで、
扁桃体ではなく、前頭前野という部分が反応し、
負の感情になるのを抑えてくれます。
この仕組みを活かし、Googleでは、
感情を言語化する訓練を行う
研修プログラムも作られています。
研修名でもある『サーチ・インサイド・ユアセルフ』
という本にもなっている有名なプログラムです。
EQ の4つの指標
「感情の言語化」は
EQにおける1つの要素で、
他に3つの指標があります。
①感情の識別
「感情の言語化」は、ここに分類されます。
自身や周囲の人たちの
感情を読み取り、理解する能力です。
人は意外に自分の感情が
どんな状態かを理解できていないことが多いです。
激昂したり大泣きの状態にあっても、
「今どのような感情か?」と、
質問を投げかけることが重要です。
②感情の利用
何らかの課題や目標があったとき、
そこに向かっていくために、
ふさわしい感情の状態を自ら用意する能力です。
これを伸ばすと、ネガティブなことを
ポジティブに捉え直すことも得意になります。
例えば、何らかの仕事を与えられたときに
「雑用ばかりさせられて嫌になる」
と考えるのではなく、
「この苦労を乗り越えれば、
必ず自分の役に立つときがくる」と考えるなど、
自分自身で、感情をコントロールできる能力です。
③感情の理解
感情が起きる理由と、
それがどう変化するかを理解する能力です。
人の感情は複雑です。
状況次第では相反すると思われる感情が
一緒に発生することすらあります。
EQ理論では、これらの反応が始まってから
収まるまでの流れを把握することが
重要と考えられています。
④感情の調整
感情の理解から最良と考えられる対応策を
導き出す能力です。
例えば、伝え方が変わるだけで、
相手の受け入れ方も大きく変わるため、
感情を理解した上で対策を考えることが必要です。
具体例
- 相手の表情や仕草から、悲しみを読み取り(感情の識別)
自分の気持ちに近づけ(感情の利用)
そしてなぜ悲しくなったのかを状況から推測し(感情の理解)
適切な慰めの言葉をかける(感情の調整)
この4つは連動しており、
どれか1つが伸びれば、他3つも伸びていきます。
EQを測ってみる
「EQ 測定」で検索すると
簡単な診断ページがいくつか出てくるので
ぜひ一度、調べてみてください。
より詳しいEQを知りたい場合は、
『EQ 2.0 (「心の知能指数」を高める66のテクニック)』という本がオススメです。
オンラインテストがついており、自分に合った具体的なレッスンも紹介されています。
最後に
という訳で今回は以上です。
読まれていて、
「自分の感情をコントロールできてない」
と感じられた方もいたと思います。
興味のある方は、
ぜひ、一度調べてみてください。