転職エージェントの裏事情【元転職エージェントの社員が語る】
転職エージェントには、裏があります。CA(キャリアアドバイザー)にも営業ノルマがあります。またカウンセリングを通して、注力する求職者を選んでいるのも事実です。CAの裏側を知れば、CAとの関わり方・見分け方が分かり、転職活動にも役立ちます。
今回は、転職エージェントで働いていたからこそ話せる裏事情を紹介します。
① 営業ノルマを追っている
転職エージェントでは、月次で転職支援をした人数をノルマ化しています。そのためノルマ達成に目がくらんで、求職者に強引に内定受諾をさせる、最悪なCA(キャリアアドバイザー)がいるのも事実です。
一方で、良いCAもいます。営業ノルマは追っていますが、求職者の希望に寄り添って、1人の力では内定できない企業に猛プッシュしてくれるCAもいます。人材会社の大小に関わらず、良いCAはいます。転職成功のために様々なCAに相談してみて下さい。
【転職を失敗しないために】悪いCA( キャリアアドバイザー )の見分け方
転職の成功は、良いCA( キャリアアドバイザー )との出会いが、大きく影響します。転職活動をする中で「このCAは信用できない」と思ったら、すぐに新しいCAを探しましょう。今回は、悪いCAを見分けるチェックポイントや、新しいCAを探す上での注意点を紹介します。
補足:良いCAとは?
良いCAは2つのスキルを兼ね備えています。それは傾聴力と提案力です。傾聴力のあるCAは、しっかりあなたの話を聞き、感情に寄り添い、要望を理解した上で、求人紹介をしてくれます。あなたの希望に叶った求人紹介をしてくれる、魅力的なCAです。
提案力は、あなたを内定に導くためのスキルです。傾聴力があるCAでも、書類選考が通過する求人を紹介してくれなければ、意味がありません。この2つのスキルを基準にして、CAを見定めつつ、転職活動をしてみて下さい。
② 求人票には書かれていない応募条件がある
求人には、転職エージェントにしか教えられない条件があります。例えば、年齢や性別に関する条件です。社員の年齢構成・男女比を整えたいという採用意図で、求人を出す企業もあります。しかし年齢や性別を制限した求人募集は、法律で禁止されています。
他にも、求人に書き切れていない条件を、転職エージェントにだけ教えられていることもあります。例えば企業の求める人物像や、スキルに関する細かい条件などです。しかし実は、これらの情報は、CAに聞くと普通に教えてくれたりします。
一度、CAに「求人に書かれていない条件ってありますか?」と聞いてみて下さい。もし該当する条件があれば、教えてくれます。転職エージェントにしか教えられない求人情報は、面接対策で非常に役立つので、ぜひ聞いてみて下さい。
③ 紹介している企業のことを詳しく知らない
大手転職エージェントの場合、求人数が何万件とあります。また毎日、何十件も新規求人が登録されているため、全ての求人や企業のことを勉強することはできません。そのためCAは、ある観点で求人を把握しています。それは内定の取りやすさです。
求人の中には、内定が取りやすいものがあります。例えば、企業が急募している求人や大量に採用を予定している求人です。また求職者のスキルを見て、内定が出そうな求人を紹介することが多いです。
特化型転職エージェントがオススメ
特化型転職エージェントCAは、求人知識が豊富です。なぜなら、特化型転職エージェントは、紹介求人を厳選しているからです。紹介する求人数が少ない分、深く企業理解をして、あなたに合った求人を提案してくれます。
もちろん大手転職エージェントのような、圧倒的な求人数で、幅広い選択肢を提供する方法も魅力的です。一方で、特化型転職エージェントの厳選した求人提案を受けることで、新たな発見があるかもしれません。
オススメの転職エージェント
④ 他サービスより書類通過率は低い
実は転職エージェントサービスは、他のサービスより書類通過率が低くなっています。ただ内定率は、他のサービスより高くなっています。書類通過率が低いのには、理由があります。転職エージェントは、企業に送る前に社内選考があるからです。
社内選考とは、企業が書類を選考する前に、転職エージェント内で行う書類審査です。大手企業だと、毎日100件以上の応募があります。そこで、企業人事の負担軽減のため、明らかに要件不一致の求職者は、転職エージェント内でお見送りにしています。
面接フェーズのフォローは手厚い
一方で、面接フェーズからの内定率は高い傾向にあります。社内選考がある分、その後のサポートは手厚いからです。面接を通過できるように、転職エージェントから人事に猛プッシュをしてくれたり、選考企業で過去に聞かれた質問を教えてくれたりします。
⑤ 転職エージェントも求職者を選んでいる
上段でも話しましたが、CAにはノルマがあります。そのため自分の手で支援が難しそうな人は、対応の優先順位が下がります。例えば、転職意欲の低い人や、他社エージェントで選考が進んでいる人などは、支援の優先順位を下げられます。
転職意欲が低い人は、こちらが必死で求人紹介をしても、転職活動をやめてしまう可能性が高いです。また他社エージェント経由で選考が進んでいる人も、頑張って支援しても、他で内定を取られてしまったら、努力が水の泡になってしまします。
転職エージェントとのコミュニケーションでは、自分の対応を優先してもらうための、工夫が大切です。なぜなら、もし転職意欲が高くても、転職意欲が低いと勘違いされるケースもあるからです。別記事で対策を紹介しているので、併せて読んでみて下さい。
CA( キャリアアドバイザー )に見捨てられないためには?【元CAが本音を教えます】
「CA( キャリアアドバイザー )からの連絡頻度が少なくなっている」「良い求人が送られてこない」と不安に感じられている方に向けた記事になります。 CAに見捨てられない方法はたった一つだけです。こちらからCAに連絡してみてください!今回は、CAと良好な関係を継続するためのノウハウを紹介します。
最後に
転職エージェントは、使いこなせれば良いサービスです。実際にCAがどんなことを考えているか分かれば、より転職エージェントを使いやすくなります。転職エージェントを使うときは、この記事を参考にしてみて下さい。
大手転職エージェント